『循環器ハンズオン&レクチャー』に参加して~くまのこ検査技師塾・秋の特別セミナー参加レポート!―PM座学・Q&A回答編―

こんにちは、臨床検査技師兼ライターのサユコです。
AMの心エコーセミナーレポート・ハンズオン編に続き、PMの座学編をお届けします。
大充実のお昼休憩を挟み、講義3本立てです。
午後もかなり濃厚な時間になりそうな予感しかしません。
先生のアドバイスを早速整頓してまとめたいところですが、とにかく一旦頭をクールダウンし、講義に向けて備えることにしました。
(※詳しい講義内容には触れません。またの機会があればぜひ受講してみてください!)
一本目 中島先生による「大動脈弁狭窄症の診かた」

私が目にするのは少ない心エコーの症例、しかも健康診断受診者・労災二次ばかり…ということで、大切だけれども普段なかなかお目にかからないAS。
病態生理から始まり、検査のコツについて症例も紹介しながらじっくりレクチャーしていただきました。
珍しいとはいえ、右胸壁からの計測は練習したいと思います。(エコーベッド、羨ましい…)

二本目 有吉先生による「僧帽弁逆流のい・ろ・は」

続いて、高齢化社会とは切っても切り離せないMRのお話でした。一歩先の検査ということで、逸脱部位の同定の方法、正確に重症度を変化するにはどうすべきかの「ここを評価する!」という肝になるポイント
そして3Dエコー検査についてレクチャーしていただきました。
3D心エコーは触ったことがないので、いつか機会があったら検査してみたいものです。(プローブはいかほどでしょうか…)

三本目 西尾先生による「心不全の心エコー丸解り」

講義の大トリは、もしかしたら学生時代以来かも?久々の90分、西尾先生の濃密な心不全の講義です。
左室拡張能評価について、最新2025年版のガイドラインの内容も踏まえてさまざまな角度からレクチャーしていただきました。(「拡張能」と「拡張機能」、ややこしいですが詳しく解説していただけました!)
特に印象的だったのは講義の終わりの方で、実際に心不全をエコーで診断する手順を紹介していただけたことです。
講義の大トリは、もしかしたら学生時代以来かも?久々の90分、西尾先生の濃密な心不全の講義です。
拡張能評価について、最新2025年版のガイドラインの内容も踏まえてさまざまな角度からレクチャーしていただきました。
特に印象的だったのは講義の終わりの方で、実際に心不全をエコーで診断する手順を紹介していただけたことです。緊急性のある患者さんはまず来ないのですが、具体的にイメージしながら検査の手順を学ぶことができました。
心不全でなくても、心エコーの検査前に確認すること、それぞれのステップで確認すべきポイントはどんな時でも共通ですので「緊急性のある人はこないから関係ないし…」とは考えられません。
「臨床はガイドラインの上で起こっていない」という名言と共に、講義パートは締めくくられました。

先生方に直接質問、Q&Aセッション
講義の後、現地参加の受講者限定で先生方にQ&Aの時間が設けられました。

最初は緊張からか、なかなか手が上がらなかったものの、講義で扱われていた内容について、心エコーの習得について、1人が質問し出すと次々に質問が出てきました。

3人の先生方がそれぞれお答え下さって、受講者一同贅沢な時間を過ごせたと思います。
「こうやって連休の中日に学びに来ている皆さんは、意識が高い人たち。練習すればきっと上手くなると思いますよ」というお言葉で、大充実の1日が終了しました。
今回の心エコーセミナーを受講して
自分にはハードルが高いかな…と迷いながらも、思い切って参加した今回のセミナー。
意外と同じような経歴の方もいらっしゃって一安心しながらも、トップランナーの手技を間近で拝見し、直接レクチャーを受けられて非常に貴重な時間となりました。
普段は健診ばかりで心エコーにはなかなか携われないのですが、「もっとしっかりトレーニングして、心エコーができるようになりたい!」という気持ちになりました。(一週間以上経ってもまだ継続中です。)
なんと、今後もトップランナーに教えていただけるセミナーが企画されるかも、とのこと。
今回は参加されなかった方も、ぜひ次回は参加することをおすすめします。



