セミナー、受けて満足していませんか?効果的なセミナー活用法のまとめ#9
こんにちは、臨床検査技師兼医療ライターのサユコです!
連日35度越えの猛暑、エコー室のエアコンの効きが悪くて日々汗だくに…
受診者さんに申し訳ないので一刻も早くどうにかして欲しいと訴える毎日を送っています。(自分も暑いし…)
さて、外も暑いですが、最近は検査技師向けのセミナーが熱いです!
学会も各種ありますが、臨床検査技師向けのセミナーもたくさん開催されています。
※今回はハンズオンなど実技タイプのものではなく、講義形式のセミナーについてです。
学会や技師会主催のものや、企業が行うもの、知識や経験豊富な人が外部に向けて行ってくれるもの、職場や部署内の身内で企画されるもの…
形式も、対面だけでなくウェナビナーやZoomなどで行うオンライン形式のものなど、色々なタイプがありますよね。
もちろん学会の講演も勉強になりますが、私は「セミナーは気軽に参加しやすく、内容も実践的なものが多い」という印象を持っています。
今回は「セミナーの有効活用法」について記事にまとめました。
受けて「いいこと聞いたなー」と満足して終わらないために、心に留めておいていただけましたら幸いです。
セミナーは参加のハードルが低い!
セミナーは学会に比べて開催数も多く、参加のハードルが低いのではないでしょうか。
参加費が安め
参加費も学会は1万円弱するものもあるのに、講義型セミナーは形式によって値段が幅広く、ワンコイン~受講できるなど選択肢が多いです。
自分のニーズに一致したものを探しやすい
学会は当然学術的な内容が多く、「それをどう実践に活かしていったらいいのか?」が明確にならないで終わるものもあるように感じていますが、セミナーは
「エコーの調整のポイントについて」
「マンモグラフィ読影法のコツ」
「試験頻出の内容解説講座」
など、知りたい情報の具体的な実践方法や考え方のポイントを教えてくれるものが多いです。
開催数も多いので、日頃からアンテナを張っておくと、
「エコーをもうちょっと綺麗な画像で撮りたいな」「尿沈渣の鏡顕を始めたばかりだから初心者向けに解説が欲しいな」
「不整脈の心電図、もうちょっと勉強したいな」
…など、ルーチンで感じるモヤモヤを解決するためのいいきっかけになります!
参加するセミナーの見つけ方
最近はWeb開催も多くなり、セミナーの情報は色々なところで手に入ります。
「こんな内容のセミナー受けたいのに、中々見つからないんだよね…」という方、参考にしていただければ幸いです。
各種学会・技師会のホームページやメールマガジン
これは王道の情報ですね。
ランチョンセミナーのように学会と同時にセミナーが行われることや、技師会でもそれぞれの班が定期的に講習会を開催しています。
参加費はそれなりにかかるものもありますが、職場によっては費用補助が受けられる場合でもあるのではないでしょうか。
民間企業や団体のホームページ
検査機器のメーカーや企業、有志団体のホームページに情報が載っています。
職場に出入りしている営業の方がお知らせを持ってきてくれることもありますね。
一度参加したら次回開催時にメールなどで通知が来るように登録できる場合もあります。
くまのこ検査技師塾でも、随時セミナーが開催されています。
私が個人的に注目しているのは、「超音波検査士 基礎試験対策〜対面総まとめセミナー〜」です。
問題集や資料がついた対面式セミナーなのに格安!今年の受験生羨ましい!というのが正直な感想です。
久々の対面セミナーとのことで、期待大です!
そろそろレポート提出も終わり、筆記試験に向けて準備を始める時期にぴったりです。
今年超音波検査士を受験予定の方、ぜひ受講をご検討ください。
詳細はこちらから(セミナー申し込み)
各種SNS
今はXやインスタで知識を発信していたり、セミナーや勉強会を企画している一般の方たちもたくさんいます。
検査技師用アカウントを一つ作って知りたいことを発信している人や同じように頑張る技師アカウントをフォローしておくと、セミナーに限らず色々な検査関連の情報が得られるし仲間も増えるのでおすすめです。
YouTube
今は「これを無料で視聴できるの…?」というような、非常に有益なYouTubeチャンネルがたくさんあります!これを使わない手はありません。
1つ視聴すると「おすすめ動画」に類似の動画が表示されます。これを辿るのも意外とおすすめです。
セミナーを受ける時のポイント
メモは必須
言うまでもありませんが、ポイントはしっかりメモしましょう!
悲しいことに、人間は忘れる生き物です。後から見返せるようにメモは必須!
レジュメが配られたらラッキーですが、講義だけの場合も多いです。
せっかく得た知識を忘れないで見返せるよう、自分の記録を残しましょう。
受講の目的をはっきりさせる
参加する時点で「セミナーを受けてどうなりたいのか」をはっきりして受講しましょう。
例えば「“膵腫瘤について”の超音波セミナーを受ける」→「実際に症例に出会った時に適切に評価して、説得力のある画像を残せるようになる」といった感じです。
(筆者が主に健診エコー担当のため、生理検査の項目の例が多くて申し訳ありません…)
積極的に質問・交流する
対面式の質疑応答や、Webでコメント機能が使える、投票で意見が言える場合には、ぜひ積極的に質問したり、講師の先生や参加者と交流を持てるといいですね。
みんなの前で発言しにくいな…という方は、Webのコメントだったら挑戦出来そうじゃないでしょうか?
実際に質問しなかったとしても「何かひとつ質問しよう!」という気概で受講すると、集中力も高まります。
アウトプットを忘れずに
セミナーを聴講し、ノートをきれいにまとめて「よし!いい時間を過ごせたなぁ」…で終わってはせっかくのセミナーの効果も半減です。
ぜひセミナー後のルーチンの前にセミナーの記録を見返して、実践できるようにしましょう。聞いただけでマスターするのは難しいと思いますが、何度も繰り返して自分のものに出来るように頑張りましょう!
先日、実際にウェブセミナーに参加して
私事ですが、先日くまのこ検査技師塾主催の「腹部超音波における画質調整」というWebセミナーに参加しました。
参考までに、参加を決めてからの具体的流れをご紹介します。
たまたま目に留まって参加
検査技師アカウントのTwitterを眺めていると、くまのこ検査技師塾のツイートでセミナー開催を知りました。
「ちょうど、もう少し上手に調整して綺麗な画像を残せるようになりたいと思っていたんだよね!ぴったり(しかも1,500円で安い)!」
と思ったのですが、開催日時は子育て中の身には参加しにくいものでした…
諦めずに「アーカイブありますか?」と返信すると、すぐに「もちろん大丈夫です!」とのありがたいお返事が。
アーカイブ配信があると、日程が合わなかった…という場合でも受講できるのは非常にありがたいです!
後日アーカイブ視聴
当日も気にはしていましたが、やはりリアルタイム参加は難しく断念しました。
そして後日、宣言通りアーカイブ配信で視聴しました。
ここでは具体的な内容は割愛しますが、非常に参考になり「受講して良かった」と感じる内容でした。
実際の質疑応答や他の受講者の反応が見られないのは残念ですが、参加出来るだけでもありがたいというものです。
リアルタイムで視聴した場合でも、「自分の都合の良い時間に、気になるところは何度も見返せる」という点で、アーカイブの良さを実感しました。
次のルーチンから活かす!
セミナーを受講して「自分に足りていない」と感じた部分と、「知らなかった!取り入れてみよう」という部分を簡単にメモして仕事前に目を通して業務を開始しました。
今まで使っていなかった機能を使うべくボタンの位置を確認して、講義内容を自分のものに出来るように、現在も意識して取り組んでいるところです。
今回はエコーの画質についてなので、過去の自分の画像とセミナー受講後の画像を比べてみようかな、と思っています。
まとめ
セミナーの有効活用法をご紹介しました。
ちょっとアンテナを張っていると、セミナー貧乏になりそうなくらい魅力的なものがたくさん開催されています。
Webセミナーなども活用して、ぜひスキルアップに役立てていきましょう!
一児の母。
大学の検査技術学専攻を卒業した後、大学病院→個人クリニック→健診施設と勤務。
現在は検査技師かつ医療系ライターとして、フリーで働いています。
超音波検査士(健診領域)を取得したものの、まだまだ勉強中。