はじめまして。
くまのこ検査技師塾でコラムを書かせて頂くことになりましたサユコと申します。
今後は、臨床検査技師にまつわる様々なテーマを取り扱っていきます!
どうぞよろしくお願いいたします。
エコーに関わる人なら一度は耳にする超音波検査士。
一定の条件を満たすと受験できる認定資格です。臨床検査技師の求人情報でもよく見かけますね。
でも、知る人ぞ知る、受験までの道のりがなかなか長い資格です。
私は2019年の11月に健診領域を受験し、無事に超音波検査士として認定されました。
当時の同僚2人と一緒に3人で受験して見事全員で合格しましたが、今となってはいい思い出です。
合格までスムーズに準備できたわけではなく、色々と壁にぶち当たってきました。
それでも、今は「超音波検査士の認定を受けて良かった!」と言えます。
今回は私の実体験を踏まえて資格取得にあたって大変だったことと、超音波検査士になって良かったことをお伝えします。
かつての私と同じように「超音波検査士になりたいけど、すんなり受験準備ができない…」
と悩んでいる方にも、ぜひ諦めずに頑張って頂きたいです。
超音波検査士試験はどうやって受験するか
超音波検査士認定試験は、年に1回日本超音波医学会が主催する認定試験です。
最近では、例年11月下旬頃に行われています。
- 日本国の看護師,准看護師,臨床検査技師,診療放射線技師のいずれかの免許を有すること
- 験する当該年度の9月1日までに『日本超音波医学会』・『日本超音波検査学会』に3年以上在籍
- 本会認定超音波専門医・指導検査士の推薦が得られること。
消化器、体表、循環器、泌尿器、産婦人科、健診、血管の7領域がある。
試験の詳細は、下記ホームページををご覧ください。
受験のネックになったこと
私が受験準備をするにあたって困ったこと、周りの受験希望者が困っていたことをご紹介します。
みんな大体同じようなことがネックになっていました。
在籍期間が足りなくて、受験資格が得られない!
先ほども記載しましたが、該当の学会に丸3年在籍していなければ受験資格すら与えられません。
まだ学会に入っておらず「いつか超音波検査士になりたい」と思っている方は、すぐにでも入会すべきです。
もし今エコーに関わっていないとしても、チャンスはいつ来るかわかりません!
年会費がかかりますが、思い立ったら受験をできる準備はしておく方がいいです。
私の時は同じ職場から同時に3人で受験しましたが在籍期間が足りずに受験が1年後になった同僚がいました。
症例が少なくてレポートが書けない!
クリニックに勤めていた知人が症例を集めるのに苦労していました。検査件数自体が少ないと、当然症例も少ないです。
幸いにして提出する症例の期限は決まっていないので、その方は数年計画で受験準備をしていました。
可能であれば、研修という形をとって症例豊富な病院などで検査させて貰えるといいですよね。
最近はコロナの関係で外部研修は受け入れが難しくなっているかもしれませんが…。
土曜の仕事がない日を使って関連病院に症例を集めに行き、健診施設にいながら消化器や体表領域に合格した人もいました。
私自身はそこそこ検査件数が多い健診施設に所属していたのですが、脾臓と膵臓の症例を集めるのがやや大変でした。
診断がついていなくてもレポートが出せる健診領域が一番症例を集めやすいと思います。
健診施設で行った検査でなくても症例として使えますので、個人のクリニックに所属している人も地道に症例を集めましょう。(健診・人間ドックで検査した症例になります)
…苦労したことはまだあるんですが、長くなってしまいましたので後編で続きをご紹介します。
ここまででも心が折れそうになりましたが、本番はこれからでした…!
一児の母。
大学の検査技術学専攻を卒業した後、大学病院→個人クリニック→健診施設と勤務。
現在は検査技師かつ医療系ライターとして、フリーで働いています。
超音波検査士(健診領域)を取得したものの、まだまだ勉強中。