4月から働く新人臨床検査技師さんへ〜大事にしてほしい5つのこと〜 #3

臨床検査技師

こんにちは。
臨床検査技師・医療ライターのサユコです。

今日も検査に育児に奮闘しています!(執筆時点では健診は閑散期ですが…)

最近はだいぶ暖かくなって日が長くなり、桜も綺麗に咲きましたね。私が一番好きな時期になりました。

学生を終えて10年以上経った今でも、満開の桜を見ると「心機一転、頑張ろう」とやる気が出てきます。

今回は「新卒1年目に大事にした方がいい5つのこと」をお伝えします。

病院、検査センター、健診施設など…検査技師が活躍する環境はそれぞれ特徴があるものの、根っこの部分は同じ「検査」を仕事にしています。

就職する施設のタイプが違ったとしても大事なことは同じだな…と今は思えるのです。

この記事が、少しでも新社会人となる皆さんの不安を取り除くヒントになれば幸いです。

目次

①配属先に一喜一憂しない!

主に大きめの総合病院、大学病院に配属になった新人さんにつきものの悩み第一位と言えば、
希望の部署に配属されなかった」だと思います。

私は新卒時、大学病院の臨床検査部に就職したのですが初日から絶望感を味わいました。

当時は基本的に一度配属になるとローテーションはなし(ただし採血室に移動する可能性はある)という条件だったのです。

私の希望は生理機能検査室。
で、実際配属されたのは…「生化学検査室」。

よりによって、希望とは真逆の検体検査。初日にしてがっかり、モチベーション大幅ダウン。

でも、もちろん「思い通りにならないからやめます」とはいきません。

どうにかルーチンに慣れ、検査データの読み方などを教わり、人間関係にも慣れてくると「検体も、ちょっと面白いかも?」と感じるようになってきました。

当時の上司や先輩がとてもいい方々だったので「頑張ろう」と思えたのも大きいですが。

上司のひと声で、臨床化学の二級臨床検査士を受験したり、実習生への説明を任されたりして知識が深まってくるのを感じました。

そして、最初とは違った気持ちになれたのです。
(そして、「検体検査も楽しいかも」と思っていたら採血室専属スタッフとして異動になりました…)

結局は生理機能検査が諦めきれずに転職しましたが、私にとって大事な経験になっています。


長い検査技師人生、何があるかわかりません。どこにチャンスがあるかわかりません。

新卒すぐにチャンスに恵まれなくても、今後に何かしら役に立ちますし、いくらでも自分からアクションを起こせます。


だから、配属先に一喜一憂しないで、まずは環境になれましょう!

②採血は数をこなせば絶対に慣れる

病院に配属された臨床検査技師として、避けては通れないのが採血ではないでしょうか。

各部署からローテーションで採血当番をしている、採血部門に配属されたら担当する、病棟採血当番を行う…などそれぞれやり方があると思います。

新人は「トレーニングして」とお互いの腕で練習することが多いようです。

同期の腕は若くて立派な血管でも、いざ受診者さんの採血!…となると、肌や血管のハリ・細さなど全然条件が違うのでそう上手くはいきませんよね。

「痛い思いをさせてしまったのに採れなかった」というのは申し訳なさと不甲斐なさでやり切れない思いになります。

でも、最初から出来る人なんていません。

半年間採血室専属スタッフに配属された経験からですが、毎日採血し続けると1か月もあれば大抵の血管から1度で採れるようになります。

大体のスタッフが1か月くらいで「難しい」とされている受診者さんの採血も成功するようになった記憶があります。

1日大体50~60人、多いと100人近く採血することもありました。

中々そこまでの数をこなすのは難しいかもしれませんが、毎日数人でも実践あるのみです。

諦めずにコツコツ頑張ってみて下さい。

③弱音を吐ける相手を見つける

「自分の無力さに落ち込んだ」「上司に注意を受けた」「怖い先輩がいる」「ずっと緊張していて疲れてしまった」

…など、就職すると落ち込む場面はたくさんあります。ネガティブな気持ちを抱え続けているのはしんどいですよね。

そんな時は、潰れてしまう前に早めに他の人に気持ちを吐き出しましょう。

同期の新人や、違う職場で頑張っている元同級生、家族でもいいですね。

私も、よく新卒入職した同期とお昼を食べながら励まし合っていました(職場では周りの目や耳に注意です)。

そんなあとは「よし、頑張ろう!」と気を取り直せました。

もしも「身近に話せそうな人がいない」と思った方は、当塾のオンラインサロンがおすすめです。

新人臨床検査技師の仲間や、検査技師として活躍している先輩に相談したり、話を聞いてもらったり出来ますよ。

思っても見なかった角度からのアドバイスがもらえることもあります。

④毎日21時就寝目標!

病院や健診センターは、とにかく朝が早い傾向があります。

機械の立ち上げなどの早出当番になると7時半~仕事開始だから支度のために7時過ぎには到着しなきゃ、なんていうこともざらにあります。

毎日無意識に緊張していて心身ともにクタクタなのに、業務手順を覚えて足りていない知識を復習して…忙しい毎日です。

とにかく、睡眠時間はしっかり確保しましょう。

最初の2週間くらいは、帰宅したらごはん・お風呂・歯磨きの他は職場でとったメモの復習と足りない知識の復習くらいでとにかく早く寝ることをおすすめめします。

睡眠不足では頭がしっかり働かないし、集中力ももちません。

仕事の日はプライベートの楽しみを少しの期間我慢する、くらいに睡眠は大切です。

出来れば7時間は確保したいところです。

環境と仕事に慣れてくれば、仕事の日でも時間や心に余裕が出てきます。それまでは睡眠優先にしましょう。

その分、休日は仕事を忘れてしっかりリフレッシュして下さいね!メリハリが大切です。

⑤一生懸命さ、素直さを大切に

最後ですが、個人的に一番大切だと思うことです。
「人にものを教える」というのは時間と手間がかかります。

新人は、先輩や上司の大事な時間を貰って説明を受ける立場です。

一度で全部覚えられないかもしれないし、難しいところがあるかもしれません。

でも、出来る限り「一回で覚えよう」という努力をして、それを態度で示すことをぜひ忘れないで欲しいと思います。

自分が教える立場だとしたら、一生懸命やっても出来ない部分があるのと話半分に聞いて出来ない部分があるのでは、印象が全く違いますよね。

それから、指摘されたり、注意を受けたら素直に受け止めることです。

注意を受けるのは耳が痛いですし、納得いかないことも中にはあるかもしれません。

まずは一旦受け止めて「申し訳ありませんでした」と至らなかった点を反省しましょう。

注意してもらえるうちはまだありがたくて、「何度言っても直らない」「だめだ」と思われると何も言われず、人が周りから静かに離れていきます。

「注意されるのってありがたい」社会人10数年目になって実感していることです。

もちろん注意されないに越したことはありませんし、同じ間違いは2度と起こさないように対策を取るべきです。

仕事に限らず、一生懸命さと素直さは何歳になっても大切にしたいな…と私自身も感じています。

真摯に受け止めて「理不尽だなぁ」「落ち込んじゃうな」と思ったら、③です!誰かに気持ちを吐き出しましょう。

以上が、経験から考える「新人臨床検査技師さんに大切にしてほしい5つのこと」です。

最初は誰でも緊張するし、上手くいくことばかりではありません。

上司も先輩もそれをわかっているはずです。

わからないこと、困ったことがあったら相談すると快く耳を傾けてくれることと思います。

これから臨床検査技師として一緒に頑張っていきましょう!

著者:サユコ

一児の母。
大学の検査技術学専攻を卒業した後、大学病院→個人クリニック→健診施設と勤務。


現在は検査技師かつ医療系ライターとして、フリーで働いています。

超音波検査士(健診領域)を取得したものの、まだまだ勉強中。


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