臨床検査技師が転職に成功するための心得
今回は永遠のテーマかもしれません。
「転職」についてお話をします。
はじめに
皆さんは「転職」をした経験はあるでしょうか?
「転職」を考えている人もいるでしょう。
転職をする理由は人それぞれ。
スキルを磨くための「キャリアアップ」、
新たな業務に挑戦するための「キャリアチェンジ」などがあります。
最近では上司や先輩、同僚との人間関係を理由に、より良い職場環境を求めたり、高待遇(給与など)を求めて転職活動をする人も増えてきました。
ここで一つ、僕から質問をしたいと思います。
“あなたが考えているその転職は、絶対に成功する確信はありますか?”
臨床検査技師のコーチングアドバイザーを始めてから、
転職に失敗している人の相談が非常に多いことに気が付きました。
僕は相談者にこんなことを質問しています。
感情的になり、その場しのぎの転職になっていませんか?
あなたにとって、その転職の意味や意義について教えてください。
実は答えられる人は少ないものです。
答えられない人は、
転職活動についてきちんと考え直す必要があります。
感情的なその場しのぎの転職は絶対にNG!
自分の生活がかかっているので、
高待遇を目的とした転職でも僕はいいと思います。
でも、その場限りの転職だけは絶対にやめてましょう。
限りがある自分の人生を損する可能性があります。
この記事では、
臨床検査技師の皆さんに「成功する転職の心得」をお伝えしています。
僕も2回、転職をしていますが、今では医療法人の役員理事に就任し、転職に成功しています。
その経験も踏襲しながら各センテンスを書いていますので、
転職を考えている方にとって有益な内容となっています。
ただし!
転職が成功する裏技的な内容ではありません。
簡単にお金が稼げることも書いていません。
転職を考えているあなたにとって、
自分自身を深めるために大切なエッセンスが散りばめてある記事です。
最後まで読むと、転職に対する考え方が変わり、
頭の中もすっきりするはずです。
自分がいま居る場所を確かめることが始めの一歩
「働き方改革」という記事でも書いていますが、
まずは自分自身を棚卸しをして、いまいる場所を確かめることが大切な一歩になります。
自分のことを理解していなくても、
転職はいくらでもできます。
しかし自分を知っておかないと、どこに一歩目を踏み出せばいいのか分からないのです。
最初の一歩で転職の勝敗が決まってしまうかもしれません。
さぁ!転職活動をスタートしよう!
という前に、自分自身と向き合ってみましょう。
自分の「棚卸し」をするのです。
転職≠目的
消化器領域の超音波検査士の認定資格が取りたいと考えている人がいます。
そして、認定資格が取れる医療機関に転職をしたとしましょう。
でもそれだけで、超音波検査士の資格を取れるわけではありませんよね。
大切なポイントは、【転職≠目的】ということです。
転職することが「旅の目的地」にすると、
どうなるか想像できますか?
そうです。
何度も転職をする臨床検査技師になってしまいます。
どこのサイトでも本でも書かれているように、
転職回数が多いほど不利になる。
人事の方が転職回数が多いほどあなたを色々と疑ってしまうのはお分かりのはずでしょう。
転職は目的(ミッション)を達成するための過程という認識を持ちましょう。
つまり目指すべき目的があってこそ、転職は成り立つのです。
目的を徹底的に分析する
ここで、イメージしやすい話を。
あなたは温泉旅行に行くことになりました。行き先は「草津温泉」です。
場所が決まったとなれば、次に何をしますか?
「草津までの交通手段は?」
「ご飯が美味しいお店は?」
「有名な観光地は?」
きっとこんな風に目的地のリサーチをするはずです。
実は転職活動も全く同じなのです!
目標(目的地)を徹底的に分析することが、成功する近道になります。
超音波検査士になりたい人であれば
「ある程度の症例数が必要」「超音波専門医は在籍しているか」など、目的地(目標)に関する情報をたくさん調べるでしょう。
病院であったり、クリニックであったり、企業であったり・・・
自分がどこに向かって歩いていくのかが、明確になってくるはずです。
ただ、漠然とゴール地点を定めるのではなく、たくさんの情報を集めることが「成功する転職」へのステップになることが理解できるはずです。
あなたも早速、リサーチをはじめましょう!
急がば回れってことか〜
そういうこと!
他責思考は必ずやめること
一緒に仕事をするのは同じ人間です。
どうしても性格が合わなかったり、意見や価値観が噛み合わないこともあるでしょう。
仕事がうまくいかない理由を
「病院の方針がダメ、上司が無能すぎ、仕事をしているのに評価されない」と、自分には全く悪気がないと決めつけるのはやめてください。
もしかすると、
本当にそうかもしれません。
しかし他責思考を持つと、次の職場でも同じような考えで退職することになります。
つまり転職を繰り返す臨床検査技師になってしまうのです。
自分の成長もそこで止まってしまいます。
「自分はどうすれば良いか?」と問いかけるようにし、
何事もポジティブに成長の過程として捉えることが大切です。
転職を成功するためには犠牲にしないといけないこともある
転職希望の後輩に「条件を教えて」と質問をしたとき
「給料が良くて、年休もたくさんあって、17時で上がれて、当直がなくて、エコーを教えてもらえる病院がよいです!」
と答えてくれました。
ごめんなさい。
そんな職場はありません笑
そしたら僕だって
週休3日で給料150万のところで働きたいです。(ちょっとさすがに、これは大げさですが笑)
とにかく、すべての条件が揃う転職先はなかなかありません。
と考えて下さい。
①給与は良いけど、休みが少ない。
②エコーの勉強ができるけど、当直が多い。
そうなった場合に土台となるのが、目的や目標です。
目的を達成するためには少しの妥協・犠牲は付き物と考えて下さい。
そんな甘くはないのです。
でも、不安になることはありませんよ。
目的が達成され、転職先で活躍できれば、
妥協や犠牲以上のことが手に入ります。
自分の弱点や欠点も理解する
自分を過大評価せず、弱点や欠点を理解するようにしましょう。
僕にも人生の師匠がいるのですが、「自分の欠点も愛しなさい」とポエミーなことをよく言ってましたね。
でもまさにその通り。
自分の弱さを理解しているからこそ、克服する方法や対策を練ることができます。
それは面接などの大事な局面で、自己アピールに繋がっていきます。
成功者は目的を持ち続けている
僕はたくさんの臨床検査技師とお話をする機会があります。
転職に成功している人もいれば、もがき苦しんでいる人もいます。
成功している人に一貫して言えることは「常に目的、目標を持ち続けている」ということです。
決して曖昧な理由で転職をしている人もいません。
どんあ臨床検査技師になりたいか、どんな目的で転職するのかを明確にしましょう。
自分の人生は自分で舵をとるのです。
さいごに
抽象的な表現が多くなりましたが、転職に必要な心得を紹介しました。
いかがだったでしょうか。
転職は、悲観的になる必要はありません。
自分にとって新たなステージに上がるためのステップアップと思って下さい。
ステップアップとは様々な捉え方でいいと思うんです。
仕事が人生の全てではありません。
人生は自分のためにあります。
自分のためにならなかったら意味がないんです。
転職は「職を転がす」と書きますね。
これからは下り坂で転がすのも、平坦な道で転がすのもやめましょうか。
自分にとってメリットがなければ無意味です。
上り坂を登ってより良い景色を。
深く考えず、人生の節目を想像して下さい。
どんな仕事やどんな人生を送りたいか。
おのずと答えが出てきませんか?