臨床検査技師は認定資格を取るべき?認定資格取得のメリットは?#20

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こんにちは、臨床検査技師兼ライターのサユコです。

今年度の国家試験が終了し、新たな臨床検査技師仲間の誕生も間近となる時期にこのコラムを書いています。

受験者の方、本当にお疲れ様でした!

私の国試の受験はもうだいぶ昔のことではありますが、認定資格を受けるのは好きで、毎年何かしら挑戦しています。

この「認定資格」、山ほど種類がありますよね。

認定を持っていなくても臨床検査技師業務は可能なわけですが…

何かしらの認定を持っている臨床検査技師はたくさんいますよね。

勤務先の規定により、業務を行うにあたって取得必須の人。

職場で業務命令によって受験せざるを得なかった人。

受験要件を満たしているから受けてみようかな、とノリで受けてみる人。

認定試験を受けるのが半ば趣味になっている人。

おそらく、色々なスタンスで認定を取得したことと思います。

そんな認定資格ですが…正直、本当に必要なのでしょうか?

ここで一度、なぜ認定資格を取りたいのか、取って何が変わるか、メリットは何か?

振り返ってみたいと思います。

目次

どうして認定資格が欲しいのか?

そもそも、どうして認定資格が欲しいのでしょうか。

自分自身を振り返ってみて、以下の理由が考えられます。

1つではなく、複合的に混ざり合って「資格を取ろう!」と思うのでしょう。

業務上求められているから

臨床検査技師の2大認定資格とも言えるであろう、細胞検査士・超音波検査士。

他には消化器内視鏡技師も挙げられるでしょうか。

この2つは業務上取得を命じられることもよくあるでしょう。

「取得しないとルーチン業務には入れません」という施設もあります。

勤務先でその業務を担当したかったら、取得するしかないですよね。

業務命令を受けたから

恐らく、新人の知識・技術の向上の一環(に加え、その他の事情)として受験するように言われた場合です。

「新人は二級試験に申し込むように」

「緊急臨床検査士を受験するように」

…立場的に申し込まないわけにはいきませんよね。

しかも、合格しないと非常に気まずいというプレッシャー付きです。

自己研鑽の目標にしたから

「自分の検査の精度を上げたい!」

「もっと知りたい!」

という、純粋な向上心から起こる動機のためです。

強制力がないため、向上心のみで日々の業務の合間に勉強するのは中々大変だと思われます。

資格取得によっていいことがあるから

「認定資格を取ると、資格手当がついて給料アップする」

「転職活動でアピールに使いたい」

という場合です。

求人を見ていると、認定資格保持者を優遇するところは結構あります。

承認欲求を満たすため

「あんなに難しい試験に受かるなんて凄いね!」

「忙しい合間に、よく受かったね!」

 …人間いくつになっても褒めてもらうと嬉しいですよね。

 また、「自分はこんなに勉強しているんだな」という自信にもつながります。

※番外編 合格者が貰えるピンバッジが可愛いから

 認定試験の中には、合格するとピンバッジが貰えるものや特別デザインを買う権利が得られるものがあります。

心電図検定なんかは級別に色が違うハート型のバッジが貰えます。

「全色集めたい!」「認定バッジを集めたい!」という思いから勉強に励むコレクター気質の人もいるんです。実際に知り合いにいます。

…お恥ずかしい話、私は完全にバッジ欲しさでピンクリボンアドバイザー中級を受けました。
(もちろん、勉強したことは役に立っています!)

そして、「ピンクを並べてつけたら可愛いだろう」ということで翌年は心電図検定4級を受けました。(もちろん、勉強したことは役に立っています!)

完全に目的が本題から外れているのは否めませんが、知識の復習と整頓になりました。
(そして、並んでいると予想通り可愛いです。)

必ずしも資格を取る=「凄い」ではない

「資格コレクター」と言えるくらい様々な資格を持っている人がいる一方で、資格取得に興味がない人、取るチャンスに恵まれずそのまま過ごしている人もいますよね。

「あれ、(超音波)検査士もってなかったんですね」

と何人の人に言ったことでしょう。みんなベテランで、技術も知識もある人たちでした。

個人的に、認定試験にチャレンジするのは良いことだと思います。

知識や技術の復習になるもの、日常業務に行かせるものが大半だからです。

だからといって、「資格を取る」=「凄い」「偉い」というわけではありません。

資格は人間性まで評価するものではありませんし、資格があるからと言っても実務で全く生かせないこともあるでしょう。

つい「資格を取る」=「凄い」と思いがちですが、他人と比べるものではありませんよね。考え方や環境は人それぞれ。これは忘れずにいたいところです。

それでも、私は認定資格を取得するメリットがあると考えます。

認定資格を取得するメリット

私が体感したのは以下の4点です。

自分の能力の客観的な証明として使える

「○○を勉強しました!」

「○○が出来ます!」

とアピールしたい時に「認定試験に受かるくらいの知識(技術)はあるんだな」と客観的な証明材料です。

裏返すと「一定レベルの知識と技術がある」とみなされるため、自分の業務に対するハードルは上がります。

知識の復習・アップデートになる

特に筆記試験があると、細かい部分まで勉強する必要があるので知識が復習できます。

転職活動で有利になる

「○○をお持ちの方は歓迎します」の資格に当てはまれば採用率アップ。年収の交渉材料にもなるでしょう。

運がいい人は、給料アップにつながる(かも)

認定資格に手当が出るという恵まれた職場にお勤めの方は、資格手当取得のチャンスです!
(体感的に少数派と思いますが…皆様の施設はいかがですか?)

これを踏まえて、資格取得をお勧めしたい人も挙げてみます。

認定資格取得がおすすめの人

ある程度の知識・技術を持っているとアピールしたい人

これはメリットにも挙げました。「一定レベルのことを知っている・出来る」とアピールできます。

転職の予定がある、または可能性がある人

履歴書の資格欄が一行埋まり、面接の話題作りにもなります。

先方の欲しい人材に合致する資格なら、採用率は大幅アップするでしょう。

「すぐは考えていないけど、いつかは」という人も、取れるうちに取っておくことをおすすめします。

純粋に、勉強するのが好きな人

どうせ勉強するなら、期限を決めてゴールを作りましょう!目標があった方が「合格しよう」と頑張れるのでは。

まとめ

臨床検査技師と認定資格について、取得するべきなのか、取得するメリットはなんなのか?

自分の経験を振り返って考えてみました。

どんな認定資格を目指すにしても「資格の取得を目的にするのではなく、その後どうしたいか」を考えて動かないと、ただのコレクターになってしまうでしょう。

はっきりした目的をもって取得すれば、自分の理想に一歩近づくためのツールになってくれるもの。
目指す理由は人それぞれですが、私はこう考えます。

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ということで、今回は国家試験から紐づけて認定試験のお話でした。

著者:サユコ

一児の母。
大学の検査技術学専攻を卒業した後、大学病院→個人クリニック→健診施設と勤務。


現在は検査技師かつ医療系ライターとして、フリーで働いています。

超音波検査士(健診領域)を取得したものの、まだまだ勉強中。


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